ゲームプランナーの回顧録1

◎はじめに

 私は一年前の二月とあるゲーム会社を退職した。退職するまでに一つのプロジェクトに
プランナーとして深く関わっていた。その時の体験を振り返り、当時の反省点を今後の
自分のために、またこれからゲームの仕事をする人の為になれば光栄である。


○当時の経緯
 そのプロジェクトは、ちょうど前のプロジェクトが終わると同時にスタートした。
前のプロジェクトでの功績が評価され、自分はディレクター兼プランニングリーダー
としてプロジェクトを動かすこととなった。今思うと前プロジェクトの休みを取る暇も
なかったが、責任ある立場を任されることに多少浮かれていたのかもしれない


 プロジェクトは、私ともう一人マネージャー兼デザインリーダーの二人で始まった。
役割上では私の上司にあたる。二人とも企画の立ち上げをするのは初めての経験だった。


 クライアントは以前から付き合いのある相手で、コミュニケーション上でさして問題が
発生するわけではなかった。ただ少しやりにくい部分があるクライアントではあったが
それは後々書くことになる。


 こういった状態でゲームのプロジェクトが始まった。結論から先に書いてしまおう。
この先自分と上司はプロジェクト初期段階で多くの失敗を残すことになる。
ゲームに限らずどんな仕事でも同じだと思うが『初めが一番重要』なのだ。
終わりよければ全てよしという言葉もあるが結果論に過ぎない。終われない事だって沢山あるのだ。


 経緯はここまでにして、開発の話に続く・・・